「中期経営計画2026」

株主の皆様におかれましては、日頃より当社グループの活動にご理解とご支援をいただき、心より感謝申しあげます。
当期を振り返りますと、世界的な物価上昇や中国経済の減速懸念、北米新政権による関税政策が世界経済へ及ぼす影響等の地政学リスクは更に高まり、国内外ともに先行き不透明な状況が続いております。
このような経営環境の中、「中期経営計画2026」の達成のため、当社グループの「強みの実践と発信」(キムラブランドの確立)に向け、他社には真似のできないサービスの提供こそブランド確立の要と位置づけ、お客様の視点に立った職場づくり、商品づくりに努めてまいりました。この取り組みの結果、売上高につきましては、国内事業では増収となりましたが、海外子会社の減収を吸収することができず、グループでは減収となりました。利益面では国内事業での収益改善活動の進展により増益を確保することができました。(詳細は、18頁をご覧ください。)また、以前より進めておりますステークホルダー重視経営の施策として、11月には株主還元の充実ならびに資本効率の向上のため、自己株式の取得を実施いたしました。
4月には、投資家の皆様がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的に、1株に対し2株を割り当てる株式分割を実施させていただいております。
また、経営基盤強化の施策として、意思決定のスピード、及び事業運営を担当する人材配置の柔軟性をさらに向上させるため、第55期より「執行役員制度」を廃止し、「経営職制度」を新設し展開してまいります。
こうした取り組みを通じて、当社の強みである複合的なサービスの展開に更に磨きをかけ、グループ全体で「お客様第一」の取り組みをスピード感を持って推進してまいります。
株主の皆様におかれましては、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申しあげます。
2025年6月