歴史・沿革

1881年（明治14年）に旧名古屋市中区七間町二丁目（現在の名古屋市中区丸の内三丁目辺り）で製箱業を始めたことがキムラユニティーの起源にあたります。

国内で近代工業化が進む中、繊維工業が名古屋の代表産業に成長し、地場の長者町・島田町（現在の名古屋市中区丸の内二丁目・錦二丁目辺り）に軒を連ねる呉服問屋街が繊維問屋街として大きく発展しました。

こうした時代の流れを背景に、繊維問屋や繊維メーカーへ荷造り箱を納入するなどして、物流サービス事業は成長してきました。

1951年（昭和26年）に個人商店の経営から転換し、合資会社木村製凾所を設立したことにより、個人経営から法人経営へと移行しました。

法人化を図った背景として、その年から始まったトヨタ自動車販売株式会社（現在のトヨタ自動車株式会社）とのお取引を始めたことがきっかけとなり、このときに自動車部品の梱包用木箱を納めて以来、今日までの長きに亘るお取引に至っています。

また、国内の経済が発展と成長を続ける中、産業構造にも大きな変化が起こり、市場に段ボール箱が急速に普及したことで、木箱を主力商品として扱っていた当社は大きな影響を受けることとなりました。

そうした中、モータリゼーションの到来を予測し、1958年（昭和33年）に今までと全く異なる業種のトヨタ自動車修理専門工場（トヨペットサービスショップ）を設立。今日までのモビリティサービス事業の基盤を構築してきました。

国内が高度経済成長期を迎える中、お客様の事業構造の多様化や事業規模の拡大に対応するため、1971年（昭和46年）に情報サービス事業を立ち上げ、業務の効率化を実現してきました。

あわせて、外部計算受託業務に始まり、物流部品の在庫管理や海外における補給部品管理システムのプログラム開発と現地指導を行うなど、物流サービスやモビリティサービスを支える事業として、成長してきました。

また、国内市場やお客様の環境変化に伴い、事業再編と体質改善を図るため、トヨタ生産方式やQCサークル活動などの取り組みを通じて、人材育成を強化することで、当社の企業精神である「お客様第一」、「売るには買う身になれ」の理念・考え方を全社・全部門に周知し、創意と積極的に満ちた組織の運営を推進してきました。

社内外の環境が多様化・高度化する中、創業110年・会社設立40年を節目に、企業経営基盤の一層の安定と事業効率の向上を図ることを目的として、これまでの分社経営から統合経営に転換、グループ8社を統合合併し、「車社会に夢・豊かさ・安心を提供する企業」として、新たなスタートを切りました。

また、会社・組織の強化を図る「守りの経営」と高い安定性・成長力を目指す「攻めの経営」に磨きをかけ、社会的信用と知名度の向上、財務体質の改善、社内体制の整備・充実による一層の飛躍に繋げるため、名古屋証券取引所へ上場を果たしました。

2000年代に入り、お客様のグローバル化を背景として、主に海外における物流事業を展開することを目的に豊田通商株式会社と業務提携を行い、海外進出を加速してきました。

あわせて、業態改革を推進する中で、これまでの自動車関連中心の物流サービスから文具・アパレル・電器・陶器・医薬品・ネット通販などの幅広い物流サービス、NLS（ニューロジスティクスサービス）事業の領域を拡大してきました。

また、愛知から関東、関西、九州と国内のネットワークを拡げる中、子会社ビジネスピープルを設立し、特に物流サービス事業の人材戦略をサポートする人材サービス事業を立ち上げました。

2010年代に入り、物流サービス事業では国内・海外で新たに拠点を開設、モビリティサービス事業では株式会社スーパージャンボを子会社化するなど、それぞれの事業を強化・拡大する取り組みや新たな事業領域への投資を加速しています。

また、次代を見据えて、社会のニーズ、成長性が高い事業分野や当社の強みを最大限に発揮できる事業領域に注力し、持続的な成長を図っています。