INFORMATION SERVICES STORY
03
情報サービス ストーリー

水野 重明さんのプロフィール画像

水野 重明

情報サービス事業
IS事業部 事業部長

IS(Information Services)事業部をさらに拡大すべく挑戦を続ける大黒柱。誰からも頼られる存在感がありながら、ご家族からの大切なプレゼントを毎日身につけているという、優しい「お父さん」の一面も。

若手がもっと成長し、活躍できるよう、事業部をさらに大きく、強い組織にしていく。

  • 「日本もコンピュータの時代が来る。」先見の明が、今につながる

    情報サービス(IS:Information Services)事業部は、遡ること約50年前、1971年にスタートしました。自動車業界ではトヨタ自動車がフィアットを抜き世界第5位に躍進した年でした。当時の社長が非常に先見の明がある人で、こうした経済環境の変化を読み、当社の事業構造の多様化、拡大した規模に適応するためには「コンピュータが必要」との結論に達し、日本では稼働実績のないIBMシステム3/モデル10の導入を決めたことから始まります。
    IS事業部が立ち上がったときのメンバーは、たった6名。自動車メーカーの受託計算処理から始動し、海外代理店向けの補給部品パッケージシステムの開発・維持・導入及び業務支援、さらに、車両生産計画のシステム開発、海外の合弁会社の工場建設の際は稼働システムも担当しました。
    その後も経理システム、生産物流システムなど、一度携わると何十年にもわたって支援を続ける案件も多く、導入実績国に至っては実に40カ国以上と、自動車メーカーを通して、多種多様なシステム開発を担うまでに職域を拡大しています。
    現在は、これらの実績とノウハウを継承し、エンドユーザー向けの業務支援や、現場オペレーション+ITが融合したITソリューションによる新規拡販、倉庫運用をサポートするWMS(Warehouse Management System)パッケージ開発など、新たな挑戦を続けています。

  • 延べ約350人が開発に携わる、一大プロジェクトの成功

    我々IS事業部のビジネススタイルは、依頼を受けて開発する、という一般的な流れとは異なるのが特徴です。お客様と対等な立場で、実際の現場に立ちながら、お客様の業務支援として品質・生産性の向上や効率化のためにノウハウを吸収するところから入り込みます。さらに我々は物流現場を持っていますので、実務のオペレーションノウハウも活かしながら開発を進めていきます。ユーザーと現場、両方の立場で仕組みを構築、提案し、導入・維持できるのが、他にはないキムラユニティーの強み。この集大成が今、我々が挑戦している「ITソリューション」というわけです。
    その取り組みとして2021年に稼働し始めたのが、さきほど触れました「WMSパッケージ開発」です。簡単に説明すると、倉庫内を完全にマネジメントして全体をコントロールするシステムを構築する、といったところでしょうか。
    倉庫の仕事は、部品を棚から出して袋に詰め、流す、それを出荷先に集約して荷姿を作り、トラックの出発時間までにセットする、といういくつもの工程があります。それぞれの工程にかかる時間を積み上げ、細かい出庫計画を作るわけですが、倉庫の中は広大で1日作業をするだけで10km以上歩くことになるうえ、遅れが出たりすると人員を充てなければなりません。それらを考慮し、最短動線で、時間・人員を算出して正しい計画に持っていく。作業指示は入庫〜出庫まで全部を組み立て、進捗具合をモニターで全てリアルタイム表示して管理できるようなシステムを作り上げる、という具合ですね。
    これには、長年自動車メーカーでのシステム開発に携わり、独自のノウハウを持つ、作法や手順を熟知したメンバーに参加してもらい、1つのプロジェクトとして融合することから始まりました。それまで経験してきた環境とは異なるので、最初はもちろんうまく噛み合わないこともありました。しかし、「この倉庫を絶対に稼働し、成功させる」という思いは皆ぶれなかった。倉庫が立ち上がらなければ、何百という仕入先、ディーラーや多くのエンドユーザーの方々に影響が出てしまいますから。全員で、何があってもやりきる、と。「お客様のために」という責任感が、皆の心にしっかりとありましたね。キムラユニティーの理念が完全に浸透しているなと、胸が熱くなりました。

  • 「キムラユニティーでITの仕事がしたい」と思える環境を

    たった6名からスタートしたIS事業部も、仲間たちの努力と挑戦の結果、現在では185名の部署にまで成長しました。しかしながら、部門としてはお客様のシステムを担当する「情報サービス部」と、社内のシステムを担当する「IT推進部」の2つしかありません。これをさらに1部、2部と細分化して広げ、従来型のシステムを担当するだけでなく、新技術・新環境における業務を含めた多種多様な案件にも携わったり、新規のお客様にパッケージを導入していだだくことで貢献していくといった挑戦を、積極的に行っていきたいと考えています。
    なぜなら、事業を拡大しシステム部門を大きくすることで、これからのキムラユニティーを担う若手がそれぞれのポジションでもっとスキルを発揮できるようになる。幼少期からパソコンやスマートフォンに慣れ親しんだ世代だからこそ思い浮かぶ発想力も、活躍できるフィールドがあれば必ず活かせるに違いない。
    ありがたいことに、今後の改善、再構築のために現在を上回るボリュームでお願いしたいなど、具体的な依頼もいただいています。
    お客様を第一に考え、感謝の気持ちを常に忘れず取り組みながら、日本全国に名が通るようなシステムを開発し、ネームバリューを広げ、若い人たちに「キムラユニティーでITの仕事がしたい」と思っていただけるような組織を作ること。それが、我々トップの役割ですし、いちばんの課題だと思っています。