LOGISTICS SERVICES STORY
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物流サービス ストーリー

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大島 克己

LS事業本部 副本部長

国内拠点のみならず、数多くの海外拠点立ち上げにも尽力。2023年度より副本部長に就任。お子さんが部活で頑張る姿に触発され、フルマラソン4年連続出場という経歴も持つ。

「噛めば噛むほど、いい味が出る。」お客様からいただいた、140年分の評価を胸に。

  • 製箱店からニューロジスティクスサービスへ

    1881年、木箱の製造・販売で地場の繊維産業に貢献することから歴史が始まった私たちの事業は、1950年代後半になるとモータリゼーションの到来をいち早く予測し自動車産業へ参入。大手自動車メーカーの自動車部品の包装、輸送、輸出梱包と、自動車産業の成長とともに事業を拡大してきました。
    しかし、競争激化に伴い、正社員を中心とした高品質物流からローコスト物流が求められるようになり、大きな変革期を迎えます。キムラユニティーは、雇用を維持するため、新たな業界へ活路を見出さなくてはならない状況になりました。1980年代後半から1990年代のことです。そこで新市場を開拓すべく、製造業に加え流通業界へのアプローチを開始。また、国内マーケットの主要地域である関東圏・関西圏への進出も視野に入れ、動き出しました。
    そして2001年。これまで培ってきたノウハウを活かし、事務用品、アパレル、電機、医薬品というこれまで経験したことのない業界の商品・商材にも挑むべく、物流サービス(LS:Logistics Services)事業本部の中にNLS(New Logistics Services)事業部が立ち上がり、現在に至ります。

  • ピンチをチャンスに変える風土と仲間たち

    NLS事業部が立ち上がった当初は、決して順風満帆なスタートではありませんでした。
    自動車メーカーとの業務関係のなかで築き上げた、多品種小ロット物流や作業の標準化、改善手法といった知識やノウハウ。これを活かし、業界の異なるお客様にとっていわゆる「いいとこ取り」な提案ができればきっと上手くいくと思い、取り組み始めたのですが、業界が変わればルールも慣習も変わります。最初のうちは、なかなか業務改善やコスト削減につながりませんでした。
    しかしながら、私たちにはこれまでの経験のなかで、ピンチをチャンスに変えてきた歴史がある。お客様の現状を深く理解し、社員一丸となって知恵を絞り、変化に対応すべく動き始めてくれたのです。
    もちろん、その工程の途中にはイレギュラーなケースも多々発生しました。扱う物量の増加で人材が足りなくなったり、残業を余儀なくされたり、震災で経験したことのないトラブルも生じ、判断を見誤ることだってありました。
    しかし、どんなときであろうとも仲間同士がコミュニケーションを取り、よく考え、乗り越えてくれたのが本当にうれしかった。残業ひとつをとっても、お子さんがいらっしゃる方であれば事前に食事の準備をしてから出てきてくれたこともありましたし、作業が早く終わった人が他のところへ自主的に手伝いに行ってくれる光景も頻繁に見かけました。ひとりひとりの「お客様のために」という想いが、行動につながっていったのです。
    生き残る者は、最も強い者ではなく、変化に適応した者。「あぁ、これが、脈々と受け継がれてきたキムラユニティーの“イズム”なのかもしれないな」と、そんな空気を肌で感じましたね。

  • 1人では決して成し得ない。皆を巻き込み、愚直に最後までやり切る

    以前、とあるお客様から「キムラユニティーは、一緒にやればやるほど良さが分かる。スルメみたいだね。噛めば噛むほど、いい味が出る。」とのお言葉をいただいたことがありました。これぞまさに、キムラユニティーを象徴していると思うのです。常に問題意識を持って、お客様の立場に立ち、コツコツ地道にやり続ける。この風土があるからこそ、実に140年以上、時代が変化しても同じ方向で進み続けることができたし、キムラユニティーの経営理念にある「会社はお客様のためにあり、社員とともに会社は栄える」にも反映されていると感じています。
    さて、キムラユニティーを未来につなげるためには、経営理念の実現に向けた取り組みや姿勢が何よりも大事であることは間違いありません。直近では、もう一段上のステージへ上がるべく掲げた数値目標の必達というゴールもあります。決めた目標は、諦めず、最後までやり切る。もちろん、それは決して1人で成し得ることはできません。周りとコミュニケーションを取りながら、お客様が期待していることやニーズを、しっかり捉えて挑戦し続けていく。それができなければ、効果も最大限に引き出せないと思っていますから。
    では、上に立つ立場として自分ができることは何か。それは、「自分の言葉で、想いを語ること」からだと思っています。一緒に働く仲間たちは、それぞれに立場や役職、役割があります。どの人にどういう伝え方をするかを考え、心を合わせ、具体的な目標に向かっていく。もちろん想いを伝えるからには、長として自らが行動し、ゴールに向かって諦めずに挑み続ける姿勢を見せるというのが自分の考えでもあるし、自分が若いとき、先輩に教えられてきたことでもあります。
    そこで共に挑戦することで、味わった達成感が次のモチベーションとなり、より高みを目指していく原動力にもなると信じて。今まで以上に、彼らに寄り添いながら育てていきたいと考えています。