TOTAL CAR SERVICES STORY
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自動車サービス ストーリー

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段 哲也

TCS事業本部 本部長

入社以来、自動車サービス部門にて現場責任者から新規事業の立ち上げに至るまで、キムラユニティーの改革期に大きく尽力する。旅行好きで、ドバイをはじめ世界各国を訪れた経験も。

何よりも自分たちがワクワクできる組織を作る。それが、成長や挑戦につながっていくから。

  • 時代が変化しても変わらない、「お客様に寄り添う」という想い

    私たち自動車サービス(TCS:Total Car Services)事業本部の歴史は約60年前、自動車整備事業、保険代理店事業から始まります。そこから自動車産業の発展とともに車両リース事業、自動車販売事業などを経て、今から20年ほど前、全社をあげての大きな「業態改革プロジェクト」をスタート。その中で私たちは、法人向けのカーマネジメントサービス(CMS)を立ち上げました。分かりやすく説明すると、お客様が行っている車両管理業務をキムラユニティーで代行するというサービスで、お客様から上がった声をカタチにした事業です。
    その後も「お客様にもっと寄り添うためにはどんな行動をすべきか」を考え続けました。そこで、これまで事故対応は担当者のみが行っていたところを「もっと全員が連携し、協力し合えれば、よりお客様のことを考えた行動ができるに違いない」と、一報が入ったら現場近くの社員が最優先で駆けつけられる体制を作り上げました。2019年にスタートした「現場急行サービス」です。
    さらに2021年には、事故担当者がより事故処理に集中できる仕組みも確立。結果、これまで以上に「お客様に寄り添う」環境が整いました。
    どちらのサービスも、社員ひとりひとりが業務の垣根を超え、現場と向き合うなかで生まれたというところが、いかにもキムラユニティーらしいところ。昔から変わらない、会社の風土と言えるのかもしれません。

  • ワクワク、イキイキ、ニコニコ、グングンのサイクルを回す

    「お客様に寄り添う」を徹底的に考えると言っても、まずは社員にとって働き心地の良い職場がないと実現できないですし、それを分かりやすい言葉にして皆に発信しなければ、伝わるものも伝わりません。
    そこでまず、「ワクワクできる組織を作ろう」という方針を掲げました。ワクワクできる環境であれば、人はチャレンジして成長し、毎日がイキイキしてくる。そうすると、お客様もおのずと支持してくださるようになります。お客様にニコニコしていただけると、結果的に業績もグングン伸びる。このサイクルをつなげ、回していくというわけです。
    たとえば、さきほど紹介した「現場急行サービス」もこの取り組みのひとつです。現場のメンバーが「お客様のお困りごとってなんだろう?」と原点に立ち返った際、多く挙がった事故対応に関することをもっと全員で勉強していこう、という話から、「それをプロジェクトとしてやってみよう!」と動き始めた挑戦でした。
    お客様が一番不安になるのは、事故を起こしたとき。その際に我々が出来ることは何か話し合うと、「担当者だけに任せるのではなく、現場近くにいる社員がまずは駆けつけよう」「二次災害を防ぐため、コーンや反射板のベストも必要だよね」「道路に破片が散らばっている場合に掃除ができるよう、ほうきやちりとりも用意しておこう」など、実にさまざまなアイデアが出ました。私がしたことといえば、彼らのアイデアをスムーズに実行に移せるよう、部門間の調整などを行って、背中を押したことくらいです。この挑戦は成功をおさめ、改善を続けることでお客様からの評価にもつながっています。
    この取り組みを通して、皆で話し合い、決めたことを現場で実践し、お客様の喜ぶ顔を直接見ることが、事業をブラッシュアップしていくチカラになるということを実感しました。上層部で決めたことを指示として出しても、彼らはきっとやってくれるでしょう。しかしそれでは、ワクワク感もなければイキイキと仕事することなんてできません。見守りながら、楽しく仕事ができる環境を作ることが私たちトップの役目だと思っていますし、特に気にかけていることです。

  • 大きな視野をもち、つながりを広げれば、新たな挑戦の舞台も増える

    このさき、お客様に徹底的に寄り添いながら会社をさらに成長させていくためには、「つなげる」ということがより大切であると考えています。過去の先輩方が築いてきたキムラユニティーの風土をつなげていくことはもちろんのこと、風通しの良い組織をつくることで、そこで働く仲間、人と人とのつながりも広がっていく。また、私たちにとって欠かせないサプライヤーの方をはじめとするビジネスパートナーとももっと深くつながっていきたいし、これまで関わりのなかった企業の方とも新たにつながりたいですね。
    今後は、自分たちだけでは成し得ないことがますます増えて来るに違いありません。元々キムラユニティーは自前主義と言いますか、何でも自分たちでやってやろうという気風が強かったのですが、それだけで乗り越えられるような時代ではなくなっている。特にこれからの自動車業界というのは、「CASE」という言葉も生まれているように、100年に一度の変革期と言われています。世の中にはいろいろな「良いもの」を持っている人たちがいるので、そういう人たちとつながり、常にアンテナを張って世の中の動きを感じ取っていくことで、お客様に提供できること、お役に立てることの幅が広がると思うのです。
    仲間たちには、そういった広い視点を持って日々挑戦していって欲しいと考えています。たとえ失敗したって構わない。何でもやってみればいいんです。私たちが必ず守るから。そうすればきっと、ワクワク、イキイキ、ニコニコ、グングンの輪は大きくなり、未来に向かって進んでいってくれるでしょうから。