INTERVIEW
07
社員インタビュー

自動車サービス 整備/板金・塗装

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K.D

TCS事業本部(整備/板金・塗装)

2016年入社。自動車専門学校で整備と板金を学び、就活で板金の仕事ができる会社を探していたところ、キムラユニティーに出会い入社。学生時代のアルバイト経験から、実はクレープを焼く腕前も職人級である。

修理した過程が見えないからこそ、技術のすべてを注ぎ、お渡ししたい。

  • Q1.現在どんな仕事をされていますか?

    基本的に保険会社から依頼を受け、自家用車や企業の社用車などを修理するのが僕らの仕事です。キムラユニティーでは整備と板金・塗装に部門が分かれていて、僕が所属している板金・塗装部門では、板金・下地・塗装を任されています。
    例えばフロントドアが事故でへこんでしまった、という車の修理依頼が来た場合、車の色によっては、リアドアや前のパネルを一緒に塗装しないと色の違いがクッキリとわかってしまうことがあります。そこで色の差をなくしていくボカシという作業が必要になるため、まず取っ手やミラーを外すことから始まります。バラシ、という作業ですね。
    それが終わったら次は板金工程となり、へこんだり歪んだりした場所を直します。板金が終わると、パテというもので表面をならし、防錆剤を塗布して研磨する。これが下地作業です。本番の塗装作業をする際の前処理といったところです。下地作業が終わったら最終段階、塗装を施して修理が完了します。時期によって出庫数は変わりますが、だいたい月200台くらい修理しています。チームを組んで、板金や下地などそれぞれ担当に分かれて1台を仕上げていく流れです。

  • Q2.これまでの中で、いちばん向き合えたと思う瞬間は何ですか?

    初めてパテなしで板金作業ができたことです。
    そのとき入庫されてきたのは、一目見ただけでお客様が大事に大事に乗っているとわかる車。事故によるフロントドアのへこみを修理する案件でした。
    正直なところ、ただ修理をするというだけなら、パテを使って見た目をきれいにすることができてしまう仕事です。しかし、技術者としてのプライドといいますか、簡単な方法で作業を完結させたくありませんでした。なぜなら、パテで修理してしまうと何年かたったときに修理した箇所がわかってしまうことがあるからです。「直した」ということをほかの人に極力わからせないようにするのが、僕たちの腕の見せどころ。愛車を大切にしている方なら、きっと洗車もこまめにされるだろうし、あらもきっとすぐに見つけてしまうだろうから「もてる技術を駆使し、良い状態でお戻ししたい」と、緊張感をもって作業に臨みました。
    損傷した鉄板というのは、伸びてしまった状態になっています。それを専門の工具を使い、熱を加え、急冷をしながら少しずつ少しずつ絞っていく……。板金において、パテなしで鉄板を直しきるというのが最高の品質なので、ポイントをつかみ、適切な処置を行い完成したときは本当にうれしかったし、地道に板金の技術を積み上げてきて良かったと思いました。

  • Q3.次へとつなげていくために、これから挑戦したいことは何ですか?

    すべての工程を一人で完結できるレベルになることを目標にしています。
    板金の技術力が上がったといっても、廃車寸前というような大ダメージの板金まではこなせませんし、磨きや塗装も最近やっと始めたばかりで、ベテランの先輩方からしたら僕の技術はまだまだ5〜6割といったところです。
    この世界では「板金10年」と言われています。そんな厳しい世界で、下地も磨きも塗装も含め一人前になろうとしているわけですから、並大抵の努力では到達できません。しかし僕はどうしたって「良いもの」をお客様に提供したい。一つの場所で学ぶだけでは身につけられる技術も限界があると感じ、いろいろな人の技術を取り入れるべく、休日を利用して名古屋から東京まで行き研修を受けることも始めました。
    まずは、技術力を10割まで引き上げること。しっかりと手に職をつけ、子どもにも誇れるような仕事ができる人間になりたいですね。

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